「天気の子」の低評価と賛否両論に「君の名は。」超えを見出す(ネタバレあり)

わりと低評価コメントがレビューサイトでついてしまっている「天気の子」見ました。

いやー期待を裏切ってくれてめっちゃ面白かった!!

ってのはウソで、「あー難しい作品だな」って思いました。別に「つまらなかった」んじゃありませんよ?面白かったんですけど、「さすが新海監督ちょー面白かった!」とか「すんげー感動!いい映画だった!」みたいな端的な感想が出てくる映画ではありませんでした。なんというのでしょうね・・若干の「??」と「・・・(余韻を表現)」が混在するような。

でもその時気づいたんですよ。

これ原点回帰じゃん!って。この気づきを記事にしたのが本記事です。

ネタバレしているので、内容を楽しみにしている方はget out!come again!

 

賛否両論は新海監督の目論見通り?

tenkitop

スポンサーリンク

「天気の子」に意外にも低評価レビューがついたり感想が賛否両論なのは、実は新海監督の目論見通りなのかもしれません。以下のようなコメントをしています。

 

『君の名は。』の次ですから、興行的にも超メジャーなものになります。であれば、多くの人々の価値観が対立するような映画を作りたい。見てくれた誰かと誰かの価値観と価値観がぶつかるような映画でなければいけない、とも考えました 

引用:「日経エンタテインメント!」8月号(日経BP社)

 

「価値観と価値観がぶつかる」という表現の解釈は難しいところですが、少なくとも

あーそうだよね帆高のこの行動はこれでベストだよね」

と万人が肯定するものにしようとは思っていなかったってことです。

 

おそらく「天気の子」に低評価をつけている人で多いのは、

「愛する女性を助ける代わりにこの世界を毎日雨しか降らない世界に変えるとか現実的じゃない!」

とかそういう方だと思います。そりゃごもっともで、人によって賛否両論つきますわ。

 

普通に考えて迷惑きわまりないですし、

東京の1/3が水没ってリアルに考えたらおっそろしいです。

そもそも天秤の上で比べる対象おかしくない?!って話です。

(いろいろ未回収の伏線が多かったり、話のつながりが雑に感じられる点があるのはいろいろ時間の関係もあったのでしょう。今回は不問。)

 

・・・ってことくらい、映画手掛けて長い新海監督であればわかると思うんですよ。

「価値観と価値観がぶつかる」ってことをやろうとしたら、時間に限りのある映画の中では当然一定の答えを示さなければならないので、「そもそも天気の子はどうだったか?」という意見が分かれて当然です。

 

“じゃなんで万人受けする映画つくらんの?

興行収入考えたら明らかに賛否両論の映画とか利益損なうじゃん”

 

そんな意見も聞こえてきそうですが、僕が勝手にその理由を考察してみたいと思います。

というか僕が新海監督だったらって想像して、「天気の子」で何がしたかったのか考えてみると次みたいになります。

 

思い出せ!新海作品はもともとこうだった!!

tenkinoko2

スポンサーリンク

2016年に「君の名は。」が大ヒットし、新海作品は一気に有名になりました。

もともと見た人によって感想が分かれることが作品の特徴で、

作品によっては「なんか終わり方が好きじゃない・・」って感想をお持ちの方も多かったはず。

 

僕は新海監督のファンを語れるレベルでは全くないですが、「秒速5センチメートル」見て新海作品が前より好きになりました。

な~に「僕のこと覚えてくれているんじゃないのか」みたいに期待しちゃってんのボケー。覚えてるわけないし向こうは向こうでとっくに幸せ掴んでんの。

 

って現実ビンタされました。初めて観たときはめちゃくちゃ痛くて唖然としちゃいました。そういうレベル。

何この救われない終わり方!後味悪いけど清々し!みたいな。笑

 

これがある意味新海作品の特徴であり、

個性だったんじゃないかと思うんですよね。なんて言うのでしょう、好きな人は好きだし、そうでない人が見ると「どこがいいのこれ?」みたいな。

ただ「君の名は。」レベルでヒットすると以下のような嬉しい悩みも出てきます。

 

もともと僕の作品は、ファンの方が見てくれて、見るはずのない人たちは見ないタイプの映画でした。ところが『君の名は。』で観客のスケールが大きくなったことで、『天気の子』は、本来、僕の映画を見ない人たちも見てくれる可能性があるわけです。想定していなかった人とも、きっと不可避に出会ってしまう

引用:「日経エンタテインメント!」8月号(日経BP社)

 

立ち位置も作品の個性も変わってくるんですよね。

 

万人受けしないことが俺が俺である証だ!(←これは言い過ぎ。笑)

 

ただ真面目な話、これに近いことを「天気の子」でやりたかったんじゃないかって思います。その結果としての低評価コメントの多さ・賛否両論だと思えば、「天気の子」はむしろ良作なのかもしれません。

 

コアバリューを大切にするのって大事ですよね。その点は映画で大ヒットした監督とかは自己矛盾を抱える人も多いんじゃないのかな~と想像します。少なくとも観客の大半が評価するものに迎合する必要性をプレッシャーとして感じるでしょうし。

 

観る側をふるいにかけて「俺のこと好きな人がついてきてくれればいいよー。好きじゃない人はむしろ離れていっておくれ~」スタンスで「天気の子」を作っていたとしたら、「天気の子」は「君の名は。」よりも新海作品らしのかもしれません。

おしまい。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ