3D彼女のあらすじとネタバレ。あと本気で感想を書いた件について

たまたまiPhonのマンガアプリで試し読みした「3D彼女-リアルガール」(作:那波マオさん)が個人的にヒットだったのであらすじや気になる結末(ネタバレです)、全巻読んでの感想を書きます。

(注①:この記事にはネタバレ含んでます。先に漫画を読みたい方は読み終わった後できてください。)

(注②:感動冷めやらず本気で書いたら超長くなってしまいました。ごめんなさい・・。)

3D彼女,あらすじ,ネタバレ,感想

まず最初にひとこと言っておくと、この漫画(2018年に実写化するらしいけど)、タイトルが微妙!「3D彼女」って、まぁそうっちゃそうなんだけど、もっとふさわしいタイトルがあったんじゃないかなーとちょっと惜しく感じる。友達に「3D彼女読んでみ?すげーよかったよ」って言っても「3D彼女?なにその安易なタイトルの漫画」とか言われて読んでもらえないのが悔しい・・。そして「3D彼女」とか言ってる自分も恥ずかしい。これから読むみなさんに向けて公言します。「3D彼女-リアルガール-」タイトルは安易な感じを否定できませんが、中身があってすごく面白い作品です。あらすじを読んで気になったら、ぜひ読んでみてください。

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「3D彼女」のあらすじ

筒井光(主人公←少女漫画ながら主人公は男というちょっと変わった設定)はネクラでオタクの高校3年生。人とコミュニケーションをとることから逃げてきた彼は友達もオタク仲間の伊東しかいない非リア充代表男子。当然彼女がいたこともないし、女友達もいるはずがない。

で、ひょんなことからそんな筒井の前に現れたのが同学年の五十嵐色葉。派手目な超絶美少女。男子からモテモテだけど周りからはそのかわいさをねたんで黒い噂ばかりされている嫌われ者。ある日、五十嵐色葉が筒井に「つっつん、あたしと付き合って」とまさかの告白をする。筒井は自分のことを色葉が相手にすることなんてないと思い込んでいるので追い返すが・・・ひと悶着あり結局付き合うことに。ただ気になるのが色葉の「私、半年後に転校するんだ」「短い間だけどよろしくね」という意味深な言葉。

自己肯定感0の筒井は色葉の気持ちや想いになかなか気づけず、色葉だけでなく読者のこともイライラさせる。そんな心の擦れ違いや衝突の中で、お互いがお互いに惹かれあっていく過程を描いたストーリー。

色葉との出会いをきっかけに筒井の周りに友達ができ始める。そんな仲間との絆を深め合いながら、色葉と一緒に行く遊園地デートや夏祭り。カラオケや鎌倉旅行。そうした経験を経て2次元にしか興味のなかった筒井が「誰かが自分を好きでいることの嬉しさ」「人を好きでいる気持ち」といった現実(3次元)を知っていく。これがタイトルの「3D彼女」の由来。

しかしそんな楽しい現実だけでなく、突如降りかかる色葉に隠されたもうひとつの現実。実は色葉はだれにも言っていない大きな悩みを抱えていた。

3D彼女,あらすじ,ネタバレ,感想

「3D彼女」の結末ネタバレ

ネタバレ希望の方が最も望んでいると思われるのは「色葉がいなくなる理由」と「その後のつっつんと色葉」だと思うのでこの2つについて書きます。漫画では11巻と12巻(最終巻)です。

3D③

色葉は実は転校じゃなくて手術しに海外にいく

色葉がいなくなるまでの残り1か月。つっつんは色葉と「その日」までにやりたいことをノートに書き出し、色葉を楽しませることに「今」を使っている。受験前ですがさすがの成績優秀なつっつんも勉強をしていないので当然のように成績が落ちる。先生に成績のことで呼び出せるれるも「先生、勉強と、今後悔しないようにやりたいことをすること どっちが大切ですか?」と。お前、いやつっつんどんだけでかい男になったんだよー!と感動しましたが先生は「今は勉強だ!」と冷静に考えたらそうだよねという返答をしていました。一番の親友である伊東もつっつんを心配して声をかけますが「ほっといて」「伊東にはわからないんだよ」と追い返されてしまう・・。いや伊東いいやつなんだけどねー。ごめんね今つっつん受験よりも守ろうとしてるものがあるんよ・・・と代わりに謝りたくなりました。

色葉と無邪気に海で戯れるつっつん。つっつんが飲み物を買ってくる隙に色葉がつっつんのバッグからレポートらしきものを発見。伊東からも最近のつっつんの様子がおかしいこと・成績が落ちていることを聞いていたし、色葉自身も最近遊びにたくさん誘ってくれるつっつんに何かを感じていたので、「こんなところまでレポート用紙持ってきてる」「やっぱりちゃんと勉強して・・・」と感心しながらそのレポート用紙を取り出してみますが・・・・・

3D彼女,あらすじ,ネタバレ,感想

そこには「五十嵐色葉とその日までにしてみたいこと」リストが。「感想」に書きましたがここは完全に色葉と一緒に涙腺崩壊しました。つっつんの深い愛情を強く実感する色葉。受験直前に成績が落ちている裏に隠れていたつっつんの優しさを知る色葉。この後「つっつん 嘘だよ。」「転校するなんて嘘だからね」と、離れる理由が転校でないことを告白。結局この日は泊まりになり、一線を超える二人。

朝家に帰った色葉を待っていたのは千夏。「もうあいつとつきあうのやめろよ!」と。いつものお説教かと思いきや、今日の千夏は様子が違う。「今はあいつのために言っている」「思い出づくりじゃなくて 離れてやれよ」「このままだとあいつ だめになるぞ」と。この言葉で、今を自分に捧げているつっつんと会わないことを決める色葉。つっつんが何度会いに行っても出てくれない。玄関先に張り付いてまでねばるつっつん。根負けした千夏が部屋に通してくれますが、そこには荷造りした段ボールに囲まれてうずくまる色葉。「お別れ言いたくなかったんだもん」と。この後最後に一緒に学校に行ってほしいと頼む色葉と一緒に、付き合った学校のプールに行きます。そこで色葉の本当の告白。「あたしね ここに悪い虫がいて それを退治してくるの 成功するかはわからないけど」「もし成功しても 忘れちゃってるかもしれないんだって つっつんのことも みんなのことも」結局、色葉は脳に病気を抱えていて、それを治しに海外に行くことが離れなければならない理由でした。しかも記憶が失われるかもしれないという残酷な結末。色葉は涙を流すつっつんに「最後の約束」として次のことを言います。「私を忘れて」「つっつんは未来を生きていくんだから」(ここまでが11巻)

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色葉がいなくなり生ける屍化するつっつん

色葉がいなくなり生命力0になったつっつん。周りの仲間も心配しますが「もう全部 どーでもいいんだ」と気力を失ってしまっているつっつん。お母さんに「今一番大変なのは あんたじゃなくて色葉ちゃんなんじゃないの・・・?」と喝を入れられるも、こんな状態で受験に合格できるはずないと発表を見に行くつっつんを心配する家族。合否発表の場では一瞬色葉かと思い、結局知らない女子に話しかけ、涙を流すつっつん。(ただT大の受験にはなんと合格できているというスーパー頭脳。笑)

「なにもないや 俺」「あいつと出会う前以上に何もない」と受験に受かっても生きる希望を失ってしまったつっつん。そんなつっつんをみつや・石野さん・伊東が囲んで、仲間としての言葉をかけます。そんな彼らを見て、「今わかった お前の残してくれたものがなんだったのか」と改めてつっつんは涙を流します。ちょっとづつでいいから、前に進むことを決意して。

時間は飛び、つっつんは25歳。一流商社に努める立派な社会人。仕事もできて以前より女性からの人気があるようですが今も色葉が忘れられません。ビジネスバックには想いでの大仏キーホルダーが。みつやと石野さんは子供ができたのを期に結婚します。

時同じくして、ショートカットの美女が日本に来日。色葉が日本に帰ってきました。しかし何を見ても記憶を取り戻せない色葉。道端で声をかけられた昔の同級生からは「昔私の彼氏をとった」と言われ、過去の自分を思い出すことが怖くなってしまいます。(千夏の言うとおり勝手な逆恨みなんですが。)そんな色葉が家の段ボールにしまってあった高校の制服を着てみる。「似合わない・・無理あるか もー25だもんな」なんですが、スクールバッグについていた大仏キーホルダーを見てなぜか胸が苦しくなります。思い出せないんですけど。ただ色葉はそのことが心に引っかかっています。

千夏に「あたし何か・・大事なこと忘れてる?」とある日ききます。過去のことを思い出すことをおそれ、一時は千夏を大事な人としてロスに戻ることを考えますが、ここで千夏が男を見せます。色葉のことが大好きだったこと。でも色葉を一番知っているのは「俺じゃない。俺じゃないんだ。」ってこと。

仕事を終えたつっつんの前に千夏と色葉が現れます。千夏が連れてきてくれました。色葉が生きていたことを知りつっつんは抱きしめるも、色葉はつっつんのことを覚えていません。悟ったつっつんは名前も言わず、立ち去ろうとしますが、つっつんのバッグについている大仏キーホルダーに色葉が気が付き、引き止めます。つっつんは涙を流して言います。「五十嵐色葉・・俺は一度もちゃんと名前を呼べなかった」「辛いときになにもしてやれなかった」「俺を思い出してもらう資格はないんだけど」「あなたは25年間でたった一人 ずっと大好きだった人だよ」「一度も忘れたことなんかない」

3D彼女,あらすじ,ネタバレ,感想

涙を流して話すつっつんを見て、色葉は「この人があたしのために泣いてくれたことがあった」と思いだします。「つっつん」と呼びかけます。

みつやと石野さんの結婚式に隠れて色葉を連れていったつっつん。みつやも、石野さんも、伊東も、色葉を見て「おかえり」と涙を流して歓迎します。

結婚式の帰り道、つっつんが色葉を送ります。ロスに帰る日が近づき、つっつんは色葉と高校の時のような関係に戻ることは諦めているようです。そんなつっつんに色葉は「ほかにも思い出していることがある」といいます。それは「つっつんを好きだったころの気持ち」。つっつんはロスに戻らず、自分のそばにいてほしいと色葉に伝え、二人は過去の二人にもどり、結婚をします。(ここまでが12巻)

 

「3D彼女」を読んでの感想

つっつんの優しさと強さが好き

3D彼女,あらすじ,感想,ネタバレ

ネクラでオタクで卑屈で、普通のコミュニケーションもままならないつっつんだけど、やっぱり全巻通して感じたのはつっつんは優しいってこと。優しいってのは何となく何でもOKするイエスマンなのではなくて、自分なりに真剣に考えて、真剣に相手に伝えたり行動してるところに本当の優しさと強さを感じた。昔のクラスメイトにかバカにされたときに、唯一の友達の井東をバカにされて立ち上がって怒ったときもそうだし、そこを助けてくれた色葉のことを覚えていて、チャラ男に絡まれている色葉のために空手部に突っ込んでいったときもそうだし、本屋で色葉を守ったときもそうだし・・。あげたらきりがないけど、(戦闘能力は弱いのに)何かを守るために本気で何かに立ち向かうことができる優しさや強さはつっつんの最大の魅力だと思った。あと不器用なとこ。不器用だし、言葉にするのが下手だし、そもそも言葉足らずなところがあるけど、そういう不器用さがむしろつっつんというキャラクターをかっこよく見せているから不思議。

色葉のかわいさと強い軸が好き

色葉は普通にかわいい。かわいすぎる。外見だけでなく仕草もことばも。でもかわいいだけじゃなくて「自分の軸」なるものをしっかりもっているところが色葉の本当の魅力。文化祭のミスコンでのあのスピーチはつっつんと声重ねて「ああ やっぱり お前の彼女は 五十嵐色葉は 最高だ」って言いたくなりましたわ。外見だけで人を判断して寄ってくる男をたくさん見てきたからこそ、「自分の外見以外で好きになってくれる」つっつんを好きになったんだと思うし、つっつんのこともほか大多数が「オタク・ネクラ・キモい」と軽蔑する中、最初から偏見なく接していたし、「自分が顔だけはいい」と自覚していてもそこに価値を見出していないところが色葉の好きなところだなーと思った。後はいろいろ嫌な噂をされる中で、媚うって女友達をつくるんじゃなくてむしろ一匹オオカミ的に「牛丼・ヒトカラなんでも行けるよー」なんて言ってる色葉に漫画とはいえ本気で惚れてしまう。笑

つっつんや色葉になって涙を流せる

感動できるシーンは結構多いけど、どれもつっつんや色葉の気持ちになって一緒に涙を流せるシーンが多いなと、読み終えて感じた。上に挙げた「五十嵐色葉とその日までにやりたいこと」リストもそうだし、つっつんが色葉に指輪をプレゼントするシーンなんかは、男の僕が色葉の気持ちに重ねて涙を流すことができたし(文字に起こすとキモいな)、ミスコンや電話で「キモイって100回言われるより 初めて言われた自分を認めてもらう言葉に こんなに胸が苦しくなるとは」のシーンなんかは僕も胸が爆発しちゃうんじゃないかってくらいしめつけられながら読めた。僕が単純で感情移入の能力が変に高い説もあるんだけど、こういうシーンがギラギラせず、素朴に描かれているのが個人的にこの「3D彼女」のすごいところだと思ってる。

色葉の病気や記憶は大きなテーマじゃない

ストーリー的には色葉の病気や記憶の喪失からのつっつんとの再会がクライマックスだと思うけれど、そこを大々的に取り上げすぎていないところが良かった。むしろ1巻で色葉が転校の話をして、「重い病気なんだ」と意味深な発言をして以降、その話題にはほとんど触れていない。10巻で鎌倉旅行の話題に行くまでは、ほとんど触れられない。だから読者的には「ああぁ!そういやそんな意味深発言もあったね!」的に、ほとんど忘れちゃうくらいに。

じゃその間何がテーマになっているかというと、「気持の擦れ違い」「気持の衝突」「真剣に相手と向き合うこと」「絆を結びなおすこと」こういうベタだけど、恋愛に関わるひとつひとつの壁を2人で乗り越えてより相手を好きになっていく過程が時にはコメディータッチで、時にはシリアス調で描かれている。だから「再会」という結論よりもむしろ、そういうつっつんと色葉、周りの仲間が紡ぐ過程の方が印象的だし、読み返したくなる作品だと思う。

「人生はいつも何が起こるかわからない」・・これが最終巻で何回か出てくるフレーズだけど、結局つっつんと色葉が再び出会えて、一緒になることができたのも色葉の記憶を喚起してくれた大仏キーホルダーのおかげだし、もっと言えば大好きなつっつんと一緒にいった鎌倉旅行が色葉の中に記憶じゃなくて幸せな思い出として残っていたからだし、もっと言えば二人の想いを見てきて心が動かされた千夏が、再び二人を再開させてくれたおかげだし、単なる偶然で「何が起こるかわからない」んじゃなくて、大切な人と一緒に紡いできた「真実」が起こした奇跡なんだと思いました。

そういう意味で、「病気を乗り越えての奇跡の再会」とか陳腐な話ではなく、12巻のストーリーの中で描かれてきたひとつひとつの物語が納得感をもって最後のハッピーエンドに収束する、良作だと思ってます。

この「3D彼女(リアルガール)」は来年実写化されるらしいんだけど、この世界観やキャラクターの良さを保って実写化するのは相当難しいんじゃないかなー。期待半分、不安半分で待ってよ。

おしまい。

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