TOEICスコアを短期間で飛躍的にアップする勉強方法(後編)
こんにちは、ノアです。
前回記事の続きで、今回は「TOEICのスコアを短期間で飛躍的にアップさせる勉強方法」について具体的方法を話します。
まだ前編を読んでいない方は先にこちらを。
では続きに行きます。
TOEICでスコアアップするための勉強方法(リーディング編)
“音読による100%理解”ד80%の多読”
一つ一つ説明しますね。
①100%理解するまでの音読
英語を素早く読んで理解し解答しなければならないため、
いわゆる「速読」ができるようにならなければスコアアップは実現できません。
そのために必要なことが「英語を英語のまま左から読んで把握する」ことです。
大学受験で英語の勉強をした多くの人は、
「構文に正確に和訳をする」という勉強をしたことがあると思います。
あれは難解な文章を正確に把握する精読の練習にはとても有益ですが、
TOEICの勉強においてはあまり意味がありません。
正確に読めても読み終わらなければ得点アップできないからです。
頭の中で
英語→日本語
という変換を施さなくても
英語→英語で理解
と、書いてあることをそのまま把握する力が必要なのです。
これをできるようにするために有効なのが「音読」です。
一度読んだことがある文章でOKなので、何度も何度も音読し、
文章を一回通過した状態でその意味を頭でキャッチできるようになるまで繰り返します。
音読と言ってもただ声に出して文章を読むのではダメです。
・発音を可能な限り正しく読む
・抑揚を付ける。単調に読まない
・1つの文章を一読で頭に意味が入るようになるまで、何度も繰り返し読む
この3つを意識して音読しなければ意味がありません。
なので音声教材や音声CDと日本語のスクリプトがある教材を素材に音読した方がいいです。
②80%理解の多読
音読と並行でもう一つのやるべきことが「多読」です。
ここで「80%理解」と書いたのは、TOEICにおいて100%完璧な理解(読解)は必要ない場合が多いからです。
基本的に読み返しを行っていると、
時間内に終わらなくなるくらい時間制限が厳しい試験です。
TOEICの中にも難問と言われる部類の問題が出題されますが、
そこで時間をとられていては簡単に正確に至ることができる問題を解かずに終わってしまい、
悲惨な結果となってしまうことが多いのです。
音読はあくまで「英語を日本語に変換せず頭に刷り込む練習」です。
パソコンでいうなら英語を日本語変換ソフトを使わずにダウンロードする機能をつくる役目です。
ただ実際は、100%理解できるまで読み返しはしません。たとえ80%くらいの理解度でも
どんどん次に読み進めることが必要です。
これをできるようにするために、わかる部分を理解してどんどん読み進める多読を行います。
・多読の素材はTOEICの過去問を使用
・解き終わった文章は音読の素材として使用
・なるべく二度読みをしない。全て時間内に解き終えることを優先する
この3つを意識して、音読と並行して勉強してください。
TOEICでスコアアップするの勉強方法(リスニング編)
ディクテーション
TOEICのリスニングの特徴は
①一度しか放送が流れないこと
②メモをとることが禁止されること
この2点です。
ただ慣れてくればそこまで高度な内容は読み上げられないため、
得点を大幅アップさせることができます。
ディクテーションとは音声を聴き、聴きとることができた音声を声にして発音していく練習です。
ABCDEF・・・と聴きとったら、
ABCDEF・・・・と聴こえた音声を発声します。
鬼ごっこみたいなものです。
聴き取れなくなったり、音声に追いつけなくなったら音声教材を止め、
もう一度前に戻って聴き取れなくなった部分を練習し、これを繰り返す学習です。
ディクテーションを薦める一番の理由は、
英語を聴く(=主体的に掴む)耳をつくることができるからです。
一か月程毎日続ければ、大幅にスコアアップすることができます。
ディクテーションを実施する場合も音読の時同様、
何となく聴いて読み上げるのではなく、「発音・アクセントを意識して発声する」ことを忘れないでください。
人間って自分が発生できないアクセントは聴き取ることができないからです。
さて、いつも同様長くなってしまいましたが笑、
最後に僕がTOEICに対して(というか英語に対して?)考えていることを書きたいと思います。なのでここは時間がある人だけ読んでください。
本当は英語だって一つなんだよ!
これを声を大にして叫びたい。笑
そう、今回はTOEICのスコアをアップさせる勉強方法の紹介ということで、
便宜上「大学受験で求められる英語力」と「TOEICで求められる英語力」
と対立させて説明しました。
でも実際は英語というものに「○○用の英語」なんてものは存在しません。まぁ当たり前ですが。
英語圏の人がわざわざ「受験用」とか「ビジネス用」とか「私生活用」なんて区別して母国語を学ぶはずありません。
だからそもそも受験で求められる英語力とTOEICやTOEFLで求められる英語力にここまでの乖離があること自体ナンセンスなのです。
だからこの文章も「TOEICの勉強方法とかナンセンスだよなー」と複雑な思いで書いてます(苦笑)。
受験を通じて努力して英語を得意にした学生はそれなりにTOEICで高いスコアがとれるよう、
一貫性を持たせるべきだと思うのです。(実際はこうなっていませんが。)
ただこういった現状がある以上、
僕たちに求められているのは、「英語は一つ」というこの当たり前のことを前提として理解しつつ、
相手に合わせてあげることだと思うのです。
英語に限らず、
高校受験も、
大学受験も、
資格試験だって、
入社試験まで、
相手が今何を求めているのかを知り、それに合わせて対応してあげる。
そういう広い心(?)をもってあげないと、
まだまだ一貫性がなかったり、事実を判定できる制度や仕組みに、世の中なっていないからです。
ちょっとばかばかしい気もしますが、
大人に対応していきましょう。← 笑
でもきっと、
「相手の求めているものを知る」
この力は生きていくうえで英語以上に財産になる力だと思いまよ。
ではでは!
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